ビットコインの投資というと、通貨のビットコインを安い時に購入し、高くなったら売却して儲けるものと思われがちです。
しかし、現在ではビットコインを購入しなくても、ビットコインの投資ができます。
それが、「ビットコインFX」です。
ビットコインFXとは、株式投資やFX投資のように、ビットコインで行う「証拠金取引(信用取引)」のことです。
ビットコインFXの基本的なスペック
ビットコインFXの基本的なスペックは以下になっています。
●差金決済
ビットコインFXは、通貨の売買をしない「差金決済」になっています。
つまり、ビットコインの購入価格と売却価格の差額だけをやり取りします。
例えば、ビットコインの価格が100万円の時に購入し、110万円の時に売却したとすると、差額の10万円だけが取引口座に入金されます。
●売りからの取引で利益の獲得
通貨のビットコインの投資をする場合は、価格が上昇傾向の時しか投資ができません。
つまり、価格が高くなった時の値上り益が儲けになるため、価格が下降傾向にあると利益を狙えません。
ところが、ビットコインFXは「売り(空売り)」から取引ができるため、価格の動きが上昇でも下降でも利益を狙えます。
例えば、価格が100万円の時に売り、90万円に値下がった時に売ったビットコインを買戻します。
すると、手元には90万円で買って100万円で売ったのと同じ10万円の利益が入ります。
つまり、安く買って高く売るのも、高く売っておいて安く買戻すのも同じ利益になるということです。
●レバレッジの利用
ビットコインFXのメリットには、「レバレッジ」を利用できることがあります。
レバレッジとは「てこの原理」のことであり、投資では資金の何倍もの取引のできるシステムを意味します。
ビットコインFXでは、取引口座に入金した証拠金の25倍までの取引ができます。
例えば、100万円のビットコインを10枚購入するには、1,000万円の資金が必要です。
ところが、25倍のレバレッジが利用できるため、取引口座に入金する証拠金は40万円(1,000万円÷25倍)で済むということです。
レバレッジを利用すれば、同じ1万円の利益を得るのに25分の1で済むため、費用対効果が25倍にアップします。
ただし、資金が少ないということは、損失が出た時の「追証」や「ロスカット」の危険性が高いということでもあります。
例えば、10万円の損失が出た時に証拠金が100万円だと10%の減少にしか過ぎませんが、証拠金が40万円だと25%も減少してしまいます。
それだけ、ロスカットの基準である証拠金維持率を下回る確率が増加します。
・追証
取引に必要な証拠金が足りなくなったことで、業者から請求される追加の証拠金
・ロスカット
証拠金の額が規定の証拠金維持率を下回ったため、強制的に行われる全ポジションの決済処分